燃え尽き理系学生の思考帳

頭を使わないと衰えてしまいそうなので、思った事をつらつらと書いてみます。

不連続性は「モノ」を統合しうるか

 昔、シュレディンガーが記した「生命とは何か」という本を読んだ。

もう数年前の事なので詳しい内容は間違っている点があるかもしれないが、記憶では

量子力学と生物学には不連続性という共通項が存在する」

という内容だったと思う。

 シュレディンガーが生きていたころは、まだ遺伝子がタンパク質だと思われていた時代なので、細かな描写には明確な間違いも多くあったが、内容としては非常に面白かった。

 そこで最近思うことがある。上に述べた内容に近いが、

量子力学と生物学、その他の学問における不連続性を統合しうる法則があるか」

または「不連続性という共通項によって種々の学術領域は統合されるか」

という事だ。

 

 たとえば、遺伝子におけるSNP(一塩基変異)を考える。

ある遺伝子内の塩基対を変異させる際に、放射線などの外的エネルギーが働く。この時、変異させるのに必要なエネルギーをE1とする。

また、あるところでは原子軌道について考える。

 例えばs軌道に入っている電子がp軌道に移動する(励起)の際に必要なエネルギーをE2とする。

 この時、E1=kE2となるkが存在するのか、またそのkはどのようにしたら求められるかという事である。

 もちろん、どの原子に着目するかやどの遺伝子について考えるのかなど、理論とも呼べないほどガタガタな思考である事には間違いないと思う。

 しかし、考えるに値しない仮定であるとも思えないのである。SNPに限らずとも、生命は高次的になれば、その増殖方法が不連続性をもつ。無性生殖と有性生殖を考えれば、イメージは付きやすいだろうか。

 そういえば記憶の片隅、間違っているかもしれないが、結晶構造内の理想的な電子分布はフラクタルのようになる、なんて話も聞いた覚えがある。

 

 こういうことを研究してみたいものだが、今の僕では幾分力不足なので、そこのあなたにぜひ考えてほしい。