燃え尽き理系学生の思考帳

頭を使わないと衰えてしまいそうなので、思った事をつらつらと書いてみます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

科学は究極の「無駄」であり…

今、日本の科学が危ない! 日本の研究は、今まさに崖っぷちである。 具体的な数字を言えば(古いデータで申し訳ないが)、1993年度の米国における医療研究予算は約1兆円、それに対し1995年度の日本の同研究予算は約1000億円である。もちろん、年度が違うので…

生物学、ひいては科学の超えられない壁

生物学の論文では基本的に以下のような流れで現象の説明がなされる。 「ある処理を行ったA群と対照群であるB群を比較 →A群とB群との相違を比較→その相違はある処理により起こされた」 だいたいこんな感じである。 一見すれば何の矛盾もない。しかし、本当に…

生物学的な死亡状態とは

生物学の実験をする際、対象の動物を頚椎脱臼などの方法によって死亡させてから解剖する事がある。 そんな時にふと考えていたことがある。 「もし頚椎脱臼したこのマウスの神経をこの瞬間に修復したら、マウスは生きるのか」 言い換えるなら「生存と死亡は可…

不連続性は「モノ」を統合しうるか

昔、シュレディンガーが記した「生命とは何か」という本を読んだ。 もう数年前の事なので詳しい内容は間違っている点があるかもしれないが、記憶では 「量子力学と生物学には不連続性という共通項が存在する」 という内容だったと思う。 シュレディンガーが…